コバルトを用いた製品
コバルトを用いた実際の製品を見ていきましょう。
磁性材料
ハードディスクのヘッド部分
コバルトの酸化物がヘッドの信号読み込み側の材料として使われています。

磁場の影響を受けると電気抵抗が変化する性質のあるGMR(Giant Magneto-Resistance)ヘッド(巨大磁気抵抗効果ヘッド)につかわれます。
強磁性のCo系材料と非磁性Cu系材料の薄層を交互に並べた多層膜から、その特製が得られます。大容量ハード・ディスクで使われます。
(※磁場をかけたときに電気抵抗率が増加する現象を磁気抵抗効果といいます。一般の物質にかんしては変化率はせいぜい数%です。それに比べ、巨大磁気抵抗(Giant magnetic resistance: GMR)効果ではこれが数10 %にまで達します。)
記録用テープ
コバルトを蒸着したタイプやコバルトの酸化物を使ったものなどあります。
一般ではテープ自体はだんだん使わなくなってきていますが、業務用の超大容量を保存する媒体場合などにはテープが記録媒体として使われています。

スピーカー
アルニコ磁石がつかわれます。
アルニコはアルミ-ニッケルの合金ですが、さらにCoなどの元素を加えることにより、NKS鋼といわれるすぐれた磁性体になります。

形状を任意に作ることができるのでオーディオ用のスピーカとして使われます。
電極材
二次電池の電極
リチウムイオン電池の電極の合金材料として使われます。
LiCoO2が陰極の材料になります。
鋼材
航空機・ガスタービンh4>
Coを用いた特殊鋼が高温で使用できる材料として使われます。
特殊鋼の成分:コバルト20~65% ニッケル、クロム、モリブデン

切削工具
非常に硬い鋼材にもつかわれます。
特殊鋼:成分 コバルト、クロム、タングステン、鉄

その他
シリカゲル
塩化コバルトを含浸させた青色シリカゲルはシリカゲルの吸湿量を判断できます。

シリカゲルの吸湿量に応じて青~紫~ピンクと変色します。
ビタミンB12
主骨格をなす元素がコバルト(Co)です。
触媒
石油精製を行うときの脱硫触媒としてコバルトを利用します。
顔料
非常に鮮やかな青色を発色します。
顔料の組成式はCoAl2O4(アルミン酸コバルト)或いはCoO・Al2O3(酸化コバルトと酸化アルミニウムのスピネル)で表されます。非常に高価な顔料です。
