インジウムの特徴
インジウムは、液晶テレビの発展によって大変重要なレアメタルの地位に上がってきました。 そのインジウムの主な特徴を挙げると、以下の表のようになります。

インジウムの使い道は、発見されて以来 低融点金属の特性を生かして、半田材料やボンディンぐ材として用いられてきました。これらの需要はあまり多いものではありませんでした。
シリコンやゲルマニウムに注入してp型半導体をつくるドープ材に用いられたり、化合物半導体としてInAs(インジウムヒ素)、InP(インジウムリン)、InSb(インジウムアンチモン)が使われています。
インジウムの最大の使い道は透明導電膜の主材料としてのITOです。 通常電気を通す物資は、金属で光を通すことがない物質です。(正確には薄膜にすれば光をある程度は通すことができるようになります。) ITOは透明な膜であるにもかかわらず、電気を通すことができるのが非常に大きな特徴です。
ITOはIndium Tin Oxide の頭文字をとったもので、インジウムとスズの酸化物というような意味になります。実際にはIn2O3-SnO2という2つの酸化物からなる薄膜です。
In2O3とSnO2の割合は、In2O3が90~95%、SnO2が5~10%になります。
インジウムの供給がひっ迫することはITOの産出量からして見えていますので、新しい材料の模索が続いていますが、置き換えになりそうな材料は今のところ見つかっていません。
インジウムは単独の金属として抽出されるわけではなく、亜鉛や鉛、錫(スズ)を精錬するときの副産物(バイプロ)として得られます。 日本国内においても2006年までは国内唯一の亜鉛・鉛鉱山である豊羽鉱山で生産されていました。閉山後は100%輸入に頼っている状況です。
ただしインジウムの埋蔵量は、銀(Ag)や鉛(Pb)よりも多いといわれています。